JR東日本のおトクなきっぷ「週末パス」のおすすめ利用方法

東日本の広範囲で利用できる週末パスの紹介です。

概要

東日本の広範囲で利用できるきっぷで、土日祝日のみ利用可、有効期間は2日間となります。2日とも土日祝日である必要があり、平日金曜日と土曜日の組み合わせなどは出来ません。価格は8,880円なので、1泊2日の旅行で片道4,440円を超えるなら元がとれます。また、JR東日本のきっぷですが、しなの鉄道やえちごトキめき鉄道などの第3セクターでも利用可能です。

公式のリンク

範囲

JR東日本の全範囲、だと嬉しかったのですが、秋田、岩手以北は範囲に入っていません。太平洋側なら北は宮城のくりこま高原から南は伊豆急下田まで、日本海側なら山形の酒田から新潟の直江津までです。西は長野県の塩尻、辰野までなので、中央線・飯田線はJR東日本エリアまでとなっているようです(以西はJR東海エリア)。

考察

狭い範囲で利用するのには適さないため、どの程度の遠出から有効になってくるか考えてみます。起点は東京とします。

()内は片道運賃です。

東京-仙台間(6,050円)

片道運賃6,050円です。新幹線はやぶさの指定席券5,360円で合計11,410円、新幹線やまびこでは10,690円、えきねっとのトクだ値30%offなら乗車券込みの値段で7,610円となります。新幹線で往復した場合の料金を考えます。

  • 週末パス+指定席券 はやぶさ利用 19,600円(8,880+5,360+5,360)
  • 新幹線代定価 はやぶさ利用 22,820円(11,410+11,410)
  • 新幹線代30%off やまびこ利用 15,220円(7,610+7,610)

さすが30%offのお得感は凄いです。週末パスを利用した場合でも4000円以上の差があるので、仙台周辺(松島、山寺、白石辺りも範囲内)で使える仙台まることパスワイドの3,130円を付けてもまだ30%offの場合が安いです。

東京-会津若松(5,170円)

会津鉄道線も範囲にはいるので、会津若松以南の観光にも便利です。

東京-松本(4070円)

あずさは別料金として、単純な往復では元がとれないので、篠ノ井で姨捨を見たり一工夫必要です。

東京-上越妙高 (5,170円)

えちごトキめき鉄道が範囲内なので、直江津・春日山・高田など上越市内の観光でも使えます。特急しらゆきにのれば新潟にも移動可能です。

特急しらゆき
上越妙高⇒新潟を2時間で結ぶがやたらと本数の少ない特急しらゆき

東京-伊豆急下田(4,000円)

踊り子にのって下田まで行っても元はとれません。一工夫必要ですが今のところあまり思いつかないので、週末パスではなく普通に行くルートなのかもしれません。

おすすめの利用方法

考察で記載した通り、新幹線代が30%offになるなら週末パスと比較しても、30%offの方が安くなる可能性が高いです。しかしえきねっとの30%offは路線によっては早期予約でも抽選でとれない場合も多いので、とれなかった場合に休日なら週末パス、平日ならダイナミックレールパックなどの新幹線と宿泊セットのパックを利用する、というのが通常利用できる可能性が高い手段としておすすめです。

また、単純な往復でなくとも、路線を乗り継いで色々まわるのには最適なきっぷです。私は横浜⇒河口湖⇒甲府(宿泊)⇒松本⇒長野⇒上田(折り返し)⇒横浜というルートや、横浜⇒春日山⇒上越妙高(宿泊)⇒新潟⇒新発田⇒横浜というルートで使ったことがあります。どちらも乗車券だけで1.5万円近いですので、電車旅が好きな方には2日間8,880円固定で色々いけるおすすめのきっぷです。

注意点

気を付けるべき点がいくつかあります。

  • 前日までの購入が必要
  • 通年で購入できるが、土日でもGW、夏休み、年末年始で利用できない日がある
  • 特急・新幹線の乗車券としても使えるが東海道新幹線は乗れない

まとめ

とにかくこの手のフリーきっぷとしては範囲がかなり広く設定されているため、使い方によっては相当お得になります。東京からなら長野、新潟、福島、宮城、山形あたりを旅行する際に選択肢として覚えておくとよいでしょう。新幹線にも乗れますが、この場合はえきねっとの30%offをねらった方が安くなる可能性があるため、1か月前にえきねっと事前予約してとれなかったら週末パスかダイナミックレールパック、という利用がおすすめです。