先日、日帰りで山中城と駿府城に行った話は既に投稿しましたが、あの時使った青春18切符とはまた違うきっぷの紹介です。とはいえ、横浜在住の私にとって静岡県は隣の件ですがJR東とJR東海のエリア跨ぎが発生するので、静岡への移動も含めたお得なきっぷはなかなかありません。静岡までの移動は新幹線や特急踊り子などの早期割引を利用するとして、静岡エリア内ではJR東海の休日乗り放題きっぷというきっぷがあります。
きっぷの概要
休日乗り放題きっぷは2,720円で東海道線の熱海-豊橋間と御殿場線、身延線が乗り放題というものです。紙タイプで自動改札機も通れます。購入はエリア内のきっぷうりばや新幹線の券売機で買えますが、甲府や国府津など購入できない駅もあるので公式サイトをよく確認の上、購入してください。
きっぷの範囲
乗り放題範囲に含まれる静岡県の駅にはアウトレットの御殿場駅や、浜名湖に近い弁天島駅・浜松駅、港町として有名な清水駅・焼津駅などがあり、100名城なら山中城の三島駅、駿府城の静岡駅、掛川城の掛川駅が含まれます。100名城がある駅間を移動する場合、三島-掛川間は片道1,980円、静岡-三島990円、静岡-掛川860円なので、どこかの駅を起点に一通り回って戻ってくるようなプランなら十分にもとがとれます。以下に実際の活用例を書いていきます。
活用例・東海道線沿線の100名城を回るプラン
掛川駅からスタートするとして、掛川⇒静岡⇒三島⇒掛川と移動すると通常の運賃は合計3,830円なので910円のお得です。西日本からなら愛知の豊橋から乗り放題範囲に入るので、実際はもう少しお得に使えそうです。
活用例・身延線の甲府も含めて観光するプラン
静岡の富士と山梨の甲府を結ぶ身延線も範囲に含まれるので、甲府駅周辺の100名城 武田氏館と甲府城にも行けます。富士-甲府間の運賃は2,310円なので、これをうまく使うとかなりお得ですが、身延線は特急ふじかわに乗らないと3.5時間かかります。特急に乗るなら2時間弱ですが、この場合は特急券代が別途必要になります。富士-甲府間の自由席特急券は1,730円、富士-甲府間で1,200円です。もし遠方から静岡に来たついでに折角なら山梨にも行くか、という方がいるならば、1泊増やして静岡-甲府間を往復しても楽しいと思われます。特急ふじかわは富士山や富士川を見ながら山岳地帯を走り抜けるルートを通り車窓も見応えがあるので、列車旅が好きな人は一度乗ってみていただきたいです。
注意点・デメリット
その名の通り休日しか使えず、土日と祝日のみとなり、平日旅には利用できません。
さいごに
以前、実際にこのきっぷを使いました。小田急乗換駅の松田駅できっぷを購入後、静岡駅のホテルにチェックイン、さらに浜松でしらす丼を食べた後、豊橋に行って静岡に折り返して宿泊。翌日最初の特急で甲府まで行き甲府でランチ、富士まで折り返し、浜松でうなぎを食べ、弁天島から浜名湖を見て豊橋に行って静岡に戻る、という旅をしたことがあります。行程によってはかなりお得なのと、静岡の100名城も全て範囲に含まれているので、ぜひ活用していただければと思います。