2024年5月4日、近鉄の3日間使える週末フリーパスを使って三大山城といわれる高取城に行ってきました。
近鉄週末フリーパスについて
5,000円で3日間近鉄が乗り放題となるお得なきっぷです。特急券を別途購入すれば特急にも乗ることができます。有効期間は土日を含む3日間、つまり金土日か土日月に使えるため、GWなどの長期休暇や3連休などに使いやすいです。5000円という価格設定についてですが、近鉄名古屋-大阪難波間が片道2,880円なので往復すれば1日で元を取ることもできるで、3日間も使えるのはかなりお得と言えそうです。
高取城 アクセス(実例/白子発)
白子⇒壺阪山⇒壺阪山前バス停⇒壺阪寺前バス停⇒高取城入口まで徒歩40分
GW後半は三重に滞在しているため近鉄の白子出発です。
高取城へのアクセスですが、日本100名城のガイドブックでの記載は近鉄壺阪山駅からバスで壺阪寺前下車し徒歩40分、または土佐街道を通る90分のハイキングルートありとなっています。私は前者のバスで壷阪寺まで行くルートを選択したのですが、バスが混雑しており壷阪寺前で同じく降りる人が多かったです。着くまでは壷阪寺の名前も聞いたことがないと思っていたのですが、着いてみるとInstagramなどで桜に囲まれる大仏や三重塔の写真をよく見る有名なお寺でした。
もう一つのルートである土佐街道経由の場合、土佐街道は近鉄壺阪山から歩いてすぐのところにあり、そこを街道沿いに城に向かうと本丸跡まで90分です。なお、土佐街道に100名城のスタンプがおいてある観光案内所「夢創館」があるため、スタンプラリーをやっている方はどちらにせよ行くことになるのですが、壺阪山駅からは徒歩で15分程度でした。公共交通機関で行く場合片道はバス、片道は土佐街道、というのも良いかもしれません。どちらのルートを通っても最終的には合流するようになっています。
高取城散策
壺阪寺前バス停から40分ひらすら車道を登っていくと、高取城の城案内図があるのでそこから城跡に入っていきます。そこから本丸までは20分程度ですが、道は土がむき出しになっている箇所も多いため、ハイキングシューズなどの滑りにくい靴がおすすめです。ここまで来ると石垣や門跡を見ながら進んでいくことになるので、本丸まであっという間です。
壺阪寺前バス停から戻ってくるまでの所要時間は140分程度でした。バスは1時間に1本しかない時間帯もあるので、休憩など取りながら時間調整して戻ってくると良いかと思います。
帰り道で夢創館に寄るためにバスを壺阪山駅手前の鶉町で途中下車し、夢創館でスタンプを押した後は駅まで歩きました。午後は続100名城の大和郡山城に向かいます。
大和郡山城アクセス
大和郡山城は近鉄郡山駅から徒歩10分程度です。壺阪山からも近鉄で橿原神宮前乗換含めて30分程度なので一緒に回りやすいです。
大和郡山城 散策
大和大納言・豊臣秀長が整備したというだけあって、石垣や堀が美しいです。前日に和歌山城に行っていたため、秀長公ゆかりの城を連日訪れることとなりました。
天守台には逆さ地蔵など転用石が使われていました。安土城の石段にも地蔵が使われていましたが、ここでも石垣にされており、信長公だけが仏罰を恐れぬ特殊な合理主義者だったというわけでもなく、配下の羽柴家の方にもその気風が受け継がれていたようです。当時は普通だったんでしょうか。
感想
高取城は三大山城というだけあってかなり広く、残っている石垣も高く大きく印象的でした。前日に山城の千早城に行き、翌日にまた山城で片道1時間とかなり歩いたので疲労が足にきてGWの残りの期間も回復しませんでした。車の場合は本丸まで徒歩20分程度のところまで進めるため、楽な印象になるのかもしれません。
一日に山城2つは体力的に厳しいので、大和郡山城は平山城らしいですが平坦なので助かりました。秀長公が大和郡山城に入った1585年は秀吉公が関白となり豊臣の時代が始まったころなので、豊臣政権下の重要人物として京にも程近いこの地が都合が良かったものと思われます。