新潟観光に便利なえちごツーデーパスの紹介

年始の休みに新潟に行った際に、えちごツーデーパスで県内を巡ってきました。広範囲に使えてお得なきっぷですので紹介します。

えちごツーデーパスの概要

えちごツーデーパスは土日祝日と特定の期間(GW、夏休み、年末年始)の連続する2日間、新潟県内のJR線、越後急行、えちごトキめき鉄道に乗り放題となる切符です。価格は2024年度版は2,800円でした。別途特急券を購入すれば新幹線や在来線特急に乗ることもできます。

公式サイト

有効期間が休みの日の連続する2日間、というのが以前取り上げた週末パスと似ているのですが、大きく違う点もあるので使い分けなどは後述します。

えちごツーデーパスの範囲

基本は新潟県内なので北は府屋、西は市振、南は津南、越後中里です。とはいえよくわからない方も多いと思うので特急停車駅などの大きめの駅でいうと北は村上、西は直江津、上越妙高、妙高高原、南は越後湯沢あたりが範囲に入っています。当然、新潟駅や長岡駅も範囲内です。

使用例

私は新潟駅周辺に宿泊したので、以下のルートで移動しました。

1日目:新潟⇒犀潟⇒越後湯沢⇒長岡⇒新潟

2日目:新潟⇒桑川⇒新津⇒新潟

普通に乗車券を購入した場合は、新潟⇒犀潟が片道2,310円、犀潟⇒越後湯沢1,640円、越後湯沢⇒新潟が2,310円で1日目のルートだけで6,000円以上するので、もとをとるのは簡単です。

2日目にいった桑川は景勝地で笹川流れと呼ばれる地帯です。

週末パスとの使い分け考察

概要にも記載した通り、利用期間が休みの日の連続する2日間ということで週末パスと共通していますが、大きな違いもあります。それは公式サイトで特定の期間として記載されているゴールデンウィーク、夏休み(7月後半~8月末)、年末年始の扱いで、この期間にえちごツーデーパスは土日に限らずどの日でも使用できるのですが、週末パスは土日すら使用出来ない場合があります。言い換えると、この期間に鉄道で新潟旅行をされる方は週末パスは使えず、えちごツーデーパスは使用可能です。

利用期間以外の違いとしては、言うまでもなく有効範囲と価格が大きく異なります。週末パスは南東北、関東、甲信越で使える分、価格も8,880円とその分高いです。それも踏まえて東京から土日の1泊2日で新潟旅行をする場合を例に考察してみます。2日間の予定は大まかに以下の通りです。

  • 1日目:東京⇒新潟⇒(新潟県内観光)
  • 2日目:(新潟県内観光)⇒新潟⇒東京

まず、東京⇒新潟を新幹線ときで移動する場合の価格です。

  • 定価:乗車券5,720円、指定席券5,040円 計10,760円
  • 新幹線eチケット:10,560円
  • 新幹線eチケット トクだ値30%オフ:7,380円
  • 新幹線eチケット トクだ値10%オフ:9,490円

以上を踏まえて、比較です。

  • えちごツーデーパス&新幹線30%off:17,560円(東京新潟の往復でトクだ値30%オフ、新潟観光はえちごツーデーパス)
  • えちごツーデーパス&新幹線10%off:21,780円(東京新潟の往復でトクだ値30%オフ、新潟観光はえちごツーデーパス)
  • 週末パス利用:18,960円(東京新潟の往復指定席券と週末パス)

こうしてみると、新幹線がトクだ値30%オフを往復でとれた場合はえちごツーデーパスを使うのが安いですが、そうでない場合は週末パスを利用した方が安くなります。実際には週末パスには自宅最寄り駅から東京駅までの交通費が含まれたり、新潟県内から山形や福島まで足を延ばす選択肢も増えたりしますので、週末パスの方が実用的です。足を延ばす場合、観光列車の海里で新潟駅から山形県酒田駅までいったり、絶景路線と言われる只見線を乗り通して新潟県小出駅から福島県会津若松駅に行ったりできます。

ただし前述の通り、えちごツーデーパスにはGWや年末年始も使えるという最大のアドバンテージがあるのと、今回は東京駅出発の例でしたが、出発地が高崎だったりすると高崎から越後中里までの交通費以外はえちごツーデーパスで賄えますので、えちごツーデーパスを利用した方が良い場合も当然あります。

まとめ

新潟は米、酒、魚、蕎麦が美味しいです(食事の話してない)。

新潟県は広いので鉄道で移動するならえちごツーデーパスの2,800円という価格は大変お得でおススメです。ただし、週末パスが使える期間の場合は、東京など遠方からの新潟旅行には週末パスの方がお得になります。そのため、週末パスが使えないGWや夏休み、年末年始に新潟県内を旅行される方は、えちごツーデーパスがおすすめです。