和歌山城を実際に登城して印象が変わった話

5月3日午後に大阪の天王寺から特急くろしおで和歌山城に行ってきました。午前中は千早城に登城し、その後岸和田城か和歌山城か迷った結果、100名城を優先したのと戦争で焼失した御三家の城ということで興味もありました。

和歌山城 アクセス (実体験/天王寺発)

天王寺(14:32)⇒和歌山(15:15)⇒JR和歌山駅前バス停⇒和歌山城公園バス停

千早城から南海難波に帰ってきた後天王寺で昼食をとり、くろしおに乗ります。特急券はe5489で購入しました。

和歌山駅からはバスに乗りましたが、交通ICカードが使える上に本数も多いので、時刻表を確認するまでもないのでありがたいです。和歌山駅前バス停では2番乗り場にくるバスが大抵和歌山城経由の記載があるのと、3番線乗り場にくる南海和歌山行きのバス(0系統)でも和歌山城前にいくため、1時間に10本近くありそうでした。

JR和歌山駅乗り場リンク 

リンク先の乗りたいバスの番号をクリックすると時刻表も開くので便利です。和歌山バスはICカード対応やデジタルフリー切符対応、乗り場・時刻表の案内などかなり「進んでいる」印象でした。

和歌山城 散策

バス停からはすぐ大手門をくぐれます。堀では遊覧船を見ることが出来ました。

門から進むと「一の橋の樟樹」といわれる大樹や伏虎像があります。樟(クスノキ)は戦争で被害を受けたものの無事回復したそうです。伏虎像はこの横たわっているのが2代目で、初代は立ち姿だったが戦争の青銅不足のため軍に回収されてしまったとのことです。「伏虎」は和歌山城のある山が伏した虎に似ているため、なのですが初代は立っていたという話が気になります。

そのまま表坂を上って天守に向かいます。天守は連立天守で戦争で焼失したものが復元されています。100名城のスタンプは天守のチケット売り場横、入り口前にありました。

天守を見学した後は天守茶屋でみかんゼリーソフトをいただきました。単品でも販売しているみかんゼリーにソフトクリームをのせているそうで「おいしい」という店員さんのお墨付き通り、みかんの甘すぎない爽やかな香りとソフトクリームの甘さがマッチして美味しかったです。帰りは新裏坂を通って不明門、岡口門を見てバス停に戻りました。バス停に着いたのが17時頃のため、所要時間は休憩込みで90分ほどでしたが、動物園や遊覧船などもあるので隅々まで楽しむなら半日以上かかるかもしれません。

感想・反省

訪れる前の和歌山城の印象は、天守は戦火で焼失するも図面などから忠実に再現されたという知識はあったのですが、あくまで「御三家紀州藩の立派な城」というものでした。実際に訪れたところ、連立天守やそこに至るまでの堀・石垣などが壮観なのはもちろんなのですが、戦争の被害を受けたのが天守だけではなく、初代伏虎像は戦争のため供出され、樟は戦争で焼けながらも回復し樹齢450年という戦国時代から続く命を現在まで繋いでおり、戦争で失ったものや残ったものを考えさせられる「第二次大戦の痕跡を多く残す城」という印象を受けました。和歌山のシンボルとしてここまで復興された方々のご尽力に敬意を表します。

反省として後で気付いたのですが、東坂や御橋廊下、追廻門など通っていないです。動物園も見ていないのですが、和歌山に着いたのが15時過ぎと少し遅い時間で、午前中の千早城の所要時間が読めなかったのと特急くろしおがGWで満席のため時間を早められなかったので、やむを得ないかなと。また交通面では南海に和歌山観光きっぷがあり南海難波⇐⇒和歌山市を特急サザンで往復できるのと和歌山バス1日乗車券もついて2,600円なので、これを利用するのがお得でした、リサーチ不足ですね。。

和歌山は新宮城や熊野古道、白浜アドベンチャーワールドなど行ってみたいところがまだあるので、そのついでに和歌山城にも再訪、というには遠いですがお堀の遊覧船も乗りたいですしまた行く理由は出来ました。